2017年2月24日金曜日

治療薬についての学習~「ミノキシジル」という成分~

「ミノキシジル」は、簡単にいうと増毛剤です。「増」です。

北斗の拳でいうところのラオウです。
そう、「剛の拳」です。

※「柔の拳」にあたる「フィナステリド」についての学習は別途


そもそも、  

「ミノキシジル」は育毛剤製造を目的として開発されたものではない

ということが肝心です。


「ミノキシジル」は当初、高血圧の方の為の血圧降下剤として開発されました。
その開発の過程において、発毛効果が発見されて、発毛剤として使われるようになったのです。

高血圧の方の血圧を下げるために、血管を拡張させ、血流を良くする働きがあり、それが二次的に発毛効果を生じたのです。


「血管を拡張し血流を増進させることで、髪の毛の細胞分裂を促進して髪の成長を速める。
 とにかく血流をアップさせることで髪の毛母細胞の分裂スピードを上昇させます。
 生えるまでに至らない毛根や、弱っていた髪の毛を太く、長く成長させることができます。
 壮年性脱毛症における発毛,育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防効果が期待できます。」
参照:厚生科学審議会 医薬品販売制度改正検討部会報告書より


では、「ミノキシジル」という成分が配合された治療薬にはどのような種類があるのか?

大きくわけて、外用薬・内服薬の2種類が存在します。

【外用薬】

代表例:ポラリス






違いがわかりますか?

前者はNR-07といって、「ミノキシジル」が5%。
後者はNR-10といって、「ミノキシジル」が16%も配合されています。

この「ミノキシジル」配合率が高ければ高いほど、効能は増します。
もちろん、副作用リスクも高まります。

そんなこともあり、ポラリスシリーズ初心者用であるNR-07を強くおすすめします。


代表例:ハイパフォーマンススタイリングジェル



有効成分のミノキシジルを2%配合したスタイリングジェルです。
ミノキシジル以外にも、アデノシンやステムセル(幹細胞)といったスカルプケア成分を贅沢に使用しています。
育毛できるスタイリング剤として、いま大注目の商品です。


これら外用薬は、塗った場所に効果をもたらすのが特徴です。

ただし、塗る手間や匂いなどがどうしてもついてきます。
そういったことを煩わしいと思われるのであれば、内服薬がおすすめです。


【内服薬】

代表例:Mutual Pharmaceuticalミノキシジルタブレット




 前者は「ミノキシジル」が1回1錠あたり2.5mg。
後者は「ミノキシジル」が1回1錠あたり10mgも配合されています。

内服薬は、外用薬に比べて効能が高いようですが、外用薬のようなニオイがないので、このあたりのメリットは大きいかと思います。

ただし、内服薬ですので、血液を通して全身へ効能が出るため、狙った場所以外の体毛にも効果が出てしまう可能性が高まります。

例えば、レーザー脱毛を実施している方や、すね毛が濃くなることを避けたい方などは、注意が必要です。


まとめます。


【外用薬】
メリット
 ・塗った場所にのみ効果あり(体毛が濃くなることを避けたいならこちら)

デメリット
 ・匂いがあるので塗るタイミングを考える必要あり
 ・塗りムラの可能性あり

【内服薬】 
メリット
 ・匂いがないので服用タイミングは自由自在
 ・塗りムラの可能性なし
 ・体内から作用するため、効果が強い

デメリット
 ・全身の体毛に作用する可能性あり
 ・効果が強い分副作用のリスクも高い

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